チン、トン、シャン。
三味線の音やそれにあわせて声を出す浄瑠璃は日本人なら誰でも一度は聞いたことのあるもの、
そして一度は自分でその音を出してみたいもの。
今や江戸情緒あふれる三味線の響きや浄瑠璃は老若男女のための“粋”な音楽といっても過言ではありません。
お稽古して人のできないことができ、人の知らないことを知るほど“粋”でかっこいい事はありません。
始めたらきっと知人友人親戚縁者みんなに言いたくなるでしょう。
まったくの初心者大歓迎です 。
色々ご質問の前に、基本的にそれぞれお師匠さんによって、お稽古の仕方や方針が違います。
はっきりとお聞きになりたいことを聞いて納得してご入門いただくのがいいと思います。
   
常磐津協会ホームページでは、稽古場情報を公開しております。をご覧下さい。
   

常磐津は「伝統芸能」です。
その伝統は芸術的な演奏だけではありません。お稽古のスタイルも伝統として継承されています。
二百数十年の常磐津の歴史は、お稽古→普及・継承の歴史でもあります。
伝統芸能、古典芸能は、高尚で難しいから残ってきたのではありません。
芸術的に優れた部分と同時に、誰でも楽しめる部分があったからこそ残っているのです。
とはいえ、お稽古にはなかなかふんぎりがつかないものです。
それでは、ちょっとした疑問質問にお答えしましょう。


三味線と浄瑠璃とどちらもいっぺんに習わないといけないのでしょうか。
 


もちろん、どちらかだけでもOKです。楽しくお稽古できます。
でも、一人でできる趣味として目指すなら、「三味線」だけ、「浄瑠璃」だけよりも、両方、つまり「弾き語り」ができれば、もっと楽しいですよ。

 

楽譜とか全然読めませんが大丈夫ですか。
 


いわゆるオタマジャクシ、『五線譜』は基本的に使いません。
お師匠さんによって多少違いますが、使用する譜面は、目安にする記号だと考えてください。
難解な理論に基づくようなものではないので、慣れれば感覚的にわかります。

 

三味線は絶対買わなければいけないんでしょうか。
 


ご自宅でお稽古する場合は必要になりますが、お稽古場ではたいがい借用できます。
貸し出してくれるお師匠さんもいらっしゃるようです。
初めはそのほうが良いと思いますが、続けるつもりであれば、ご購入なさることをお勧めします。
価格はピンからキリまでですが、お稽古用で5〜10万円弱、舞台用で30〜100万円以上ぐらいです。

 

「おんち」なので恥ずかしいのですが。
 


浄瑠璃は「唄」ではなく「語り」です。
美しいメロディーのある部分から、イキでカッコ良かったり、色っぽかったりするセリフまで、常磐津の曲には様々な魅力があります。
日本語の話せる方なら(話せない方でも)、必ずご自分に合った魅力を発見できるはずです。

 

とってもお金がかかりそうで心配です。
 


月謝はお師匠さんによって違います。
カルチャースクール的な所や、街の音楽教室に比べると少し高いかもしれません。
個人教授が基本ですので、その価値は十分にあると思います。
お浚い会(発表会)等でお金がかかる場合もありますが、強制ではありませんので、お師匠さんは相談に応じてくださるでしょう。

 

独りだと心細いのでグループでのお稽古も可能ですか。
 
グループでのお稽古も受け付けてるお師匠さんがいますので、ご相談して見て下さい。