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本名題
読み
通称
初演(西暦)
初演
作詞
作曲
備考
歌詞
伝授の雲竜 でんじゅのうんりゅう   1736? 元文年間   宮古路豊後擾直伝    
老松 おいまつ 老松 1748? 寛延1?   佐々木市蔵 常磐津節最初の曲  
蜘蛛糸梓弦 くものいとあずさのゆみはり 蜘蛛の糸 1765 明和2 金井三笑 佐々木市蔵 市村座  
紅葉傘糸錦色木 もみじがさいとのにしきぎ 善知鳥 1778 安永7 河竹新七 二世岸澤古式部 森田座  
褄重袷羅衣 つまがさねあわせかたびら お房徳兵衛 1784 天明4 笠縫専助 鳥羽屋里長 中村座  
積恋雪関扉 つもるこいゆきのせきのと 関の扉 1784 天明4 宝田寿来 二世岸澤式佐 桐座  
四天王大江山入 してんのうおおえのやまいり 古山姥 1785 天明5 瀬川如皐 鳥羽屋里長 桐座  
子宝三番叟 こだからさんばそう 子宝 1787 天明7   鳥羽屋里長    
戻駕色相肩 もどりかごいろにあいかた 戻駕 1788 天明8 桜田治助 鳥羽屋里長 中村座  
其扇屋浮名恋風 そのおうぎやうきなのこいかぜ 夕霧 1790 寛政2   鳥羽屋里夕 市村座  
時鳥花有里 ほととぎすはなあるさと 忠信 1794 寛政6 増山金八 岸澤式佐 河原崎座  
初桜浅間嶽 はつざくらあさまがたけ 浅間 1797 寛政9 増山金八 三世岸澤古式部 都座  
両顔月姿絵 ふたおもてつきのすがたえ 双面 1798 寛政10 木村円夫 岸沢九蔵 葱売とも  
夜の鶴雪けごろも とるのつるゆきのけごろも 子別れ 1798 寛政10 福森久助 三世岸澤古式部 中村座  
恋中車初音の旅 こいちゅうしゃはつねのたび 忠信 1803 享和3 福森久助 三世岸澤古式部 市村座  
姿花鳥居が色彩 すがたのはなとりいがいろざし 女戻駕 1805 文化2 桜田治助 三世岸澤古式部 市村座  
禿紋日雛形 さとそだちもんぴのひながた 淡島 1807 文化4 二世瀬川如皐 岸沢文蔵 中村座  
倭仮名色七文字 やまとがないろのななもじ 源太 1808 文化5 二世桜田治助 三世岸澤古式部 森田座  
新煖房雛世話事 あらせたいひなのせわごと お七 1809 文化6 福森久助 岸沢里夕 森田座  
七枚続花の姿絵 しちまいつづきはなのすがたえ 願人坊主 1811 文化8 二世桜田治助 三世岸澤古式部 浮かれ坊主とも、市川座  
其常磐津仇兼言 そのときわづあだなかねごと 三勝半七 1812 文化9 二世桜田治助 三世岸澤古式部 中村座  
閏茲姿八景 またここにすがたのはっけい 景清 1813 文化10 二世桜田治助 三世岸澤古式部 森田座  
都鳥名所渡 みやこどりめいしょのわたし 二人松若 1814 文化11 二世桜田治助 三世岸澤古式部 市村座  
祝言式三番叟 しゅうげんしきさんばそう 式三番 1815 文化12 立川焉馬 岸澤右和佐    
松色操高砂 かわらぬいろみさおのたかさご 太神楽 1817 文化14 二世瀬川如皐 岸澤右和佐 河原崎座  
其姿花図絵 そのすがたはなのうつしえ 三ッ人形 1818 文政1 二世桜田治助 岸澤右和佐 中村座  
大和文字恋の歌 やまともじこいのことのは 新薄雪 1819 文政2 二世桜田治助 岸澤右和佐 中村座  
其儘旅路の嫁入 そのままにたびじのよめいり 八段目 1822 文政5 二世桜田治助 岸澤右和佐 中村座  
寄罠娼釣髭 てくだのわなきゃつをつりひげ 朝比奈釣狐 1825 文政8 二世桜田治助 岸澤仲助 市村座  
鴛鴦容姿の正夢 いもせどりすがたのまさゆめ 鴛鴦 1828 文政11 二世瀬川如皐 五世岸澤式佐 中村座  
拙筆力七以呂波 にじりがきななついろは 芥太夫 1828 文政11 二世瀬川如皐 五世岸澤式佐 中村座  
后の月酒宴島台 のちのつきしゅえんのしまだい 角兵衛 1828 文政11 二世瀬川如皐 五世岸澤式佐 中村座  
恩愛値瞶関守 おんないひとめのせきもり 宗清 1828 文政11 奈河本助 五世岸澤式佐 市村座  
菊蝶東籬妓 はなにちょうまがきのうかれめ 三ッ面子守 1829 文政12 津打治兵衛 名見崎徳治 河原崎座  
其儘廓八景 そのままにくるわはっけい 廓八景 1830? 天保1 二世桜田治助 五世岸澤式佐? 一中節より  
四季詠所作の花 しきおりおりていれのはちうえ 葛の葉 1831 天保2 松井幸三 五世岸澤式佐 中村座  
道行丸い字 みちゆきまるにつのもじ 道成寺道行 1832 天保3 二世瀬川如皐 五世岸澤式佐 河原崎座  
常磐の老松 ときわのおいまつ   1832? 天保3 二世立川焉馬 五世岸澤式佐  
節句遊恋の手習 せっくのあそびこいのてならい 節句遊 1833 天保4   五世岸澤式佐 夕涼み三人生酔とも  
願糸縁苧環 ねがいのいとえにしのおだまき お三輪 1833 天保4 宝田寿助 岸澤市造 妹背山道行とも  
忍夜恋曲者 しのびよるこいのくせもの 将門 1836 天保7 宝田寿助 五世岸澤式佐 忍夜孝事寄とも  
狂華法手向 かえりばなのりのたむけ 七里姫狂乱 1836 天保7 三升屋二三治 五世岸澤式佐 市村座  
来宵蜘蛛線 くべきよいくものいとすじ 蜘蛛の糸 1837 天保8 三世桜田治助 五世岸澤式佐 蜘蛛宿直噺とも  
若木花容彩四季 わかきのはなすがたのさいしき 釣狐の対面 1838 天保9 中村重助 五世岸澤式佐 市村座  
若木花容彩四季 わかきのはなすがたのさいしき 三人生酔 1838 天保9 中村重助 五世岸澤式佐 三人仕丁とも  
内裡模様源氏紫 ごしょもようげんじのえどぞめ 五人囃子 1838 天保9 中村重助 五世岸澤式佐 長唄と掛合、市村座  
三幅対和歌姿画 さんぶくついわかのすがたえ 俳諧師 1838 天保9 三世桜田治助 五世岸澤式佐 中村座  
花舞台霞の猿曳 はなぶたいかすみのさるひき 靭猿 1838 天保9 中村重助 五世岸澤式佐 新うつぼとも、市村座  
濃楓色三股 こいもみじいろのみつまた 船の高尾 1839 天保10 三世並木五瓶 五世岸澤式佐 河原崎座  
四季詠い歳 しきのながめまるにいのとし 雷船頭 1839 天保10 三世並木五瓶 五世岸澤式佐 河原崎座  
花翫暦色所八景 はなごよみいろのしょわけ 年増 1839 天保10 三世桜田治助 五世岸澤式佐 中村座  
巽八景 たつみはっけい   1839 天保10 二世立川焉馬 五世岸澤式佐    
舞奏いろの種蒔 もうておりそえいろのたねまき 大黒舞 1841 天保12 三世桜田治助 五世岸澤式佐 市村座  
道行戀三度笠 みちゆきなこいのさんどがさ 梅川 1841 天保12   五世岸澤式佐 河原崎座
乱朝恋山崎 みだれてけさこいのやまざき 与五郎狂乱 1841 天保12 三世桜田治助 五世岸澤式佐 市村座  
乗合船恵方万歳 のりあいぶねえほうまんざい 乗合船 1843 天保14 三世桜田治助 五世岸澤式佐 市村座
千種野恋の両道 ちぐさののべこいのふたみち 小いな半兵衛 1844 弘化1 三世桜田治助 五世岸澤式佐 河原崎座  
花競俄曲突 はなのほかにわかのきょくづき 粟餅 1845 弘化2 三世桜田治助 五世岸澤式佐 黄金餅とも  
恋弦結颯琴 こいひとすじむすぶすまごと 須磨琴 1845 弘化2 三世桜田治助 五世岸澤式佐 中村座  
神楽諷雲井曲毬 かぐらうたくもいのきょくまり どんつく 1846 弘化3 三世桜田治助 五世岸澤式佐 市村座  
邯鄲 かんたん   1846 弘化3 三世桜田治助 五世岸澤式佐 市村座  
仮名手本忠臣蔵 かなでほんちゅうしんぐら 駕屋 1847 弘化4 三世桜田治助 五世岸澤式佐 六段目、市村座  
旅雀三芳穐 たびすずめみよしのできあき 旅雀 1847 弘化4 三世桜田治助 五世岸澤式佐 河原崎座  
四季写土佐画拙 しきうつしとさえのふつつか 夕月船頭 1847 弘化4 西沢一鳳 五世岸澤式佐 市村座  
薪荷雪間の市川 たきぎおうゆきまのいちかわ 新山姥 1848 嘉永1 三升屋二三治 五世岸澤式佐 河原崎座
常磐の松千代の友鶴 ときわのまつちよのともづる 千代の友鶴 1850 嘉永3 霞山 五世岸澤式佐 広尾八景とも  
勢獅子劇場花篭 きおいじしかぶきのはなかご 勢獅子 1851 嘉永4 三世瀬川如皐 五世岸澤式佐 中村座  
八犬士誉の勇猛 はっけんしほまれのいさおし 八犬伝 1854? 嘉永7   四世岸澤古式部?    
神路山色捧 かみじやまうきなのこいぐち 油屋 1855? 安政2 三世瀬川如皐 四世岸澤古式部 義太夫より  
三世相錦繍文章 さんぜそうにしきぶんしょう 三世相 1857 安政4 三世桜田治助 四世岸澤古式部 中村座  
細石巌鶴亀 さざれいしいわおもつるかめ 鶴亀 1861 文久1 三世桜田治助 四世岸澤古式部    
初恋千種の濡事 はつこいちぐさのぬれごと お染 1861? 文久1 三世瀬川如皐 四世岸澤古式部 お光狂乱とも  
恨葛露濡衣 うらみくずつゆにぬれぎぬ 小夜衣 1862 文久2 河竹黙阿弥 四世岸澤古式部 守田座  
神有月色世話事 かみありづきいろのせわごと 縁結び 1862 文久2 河竹黙阿弥 四世岸澤古式部 清元竹本と掛合  
当穐俄姿画 わせおくてにわかのすがたえ 市原野 1863 文久3 三世桜田治助 名見崎徳治 守田座  
艶紅葉(曙)接拙 いろもみじつぎきのふつつか 紅勘 1864 元治1 三世桜田治助 六世岸沢式佐 守田座  
伊賀越道中双六 いがごえどうちゅうすごろく 沼津   幕末〜明治   四世岸澤古式部? 義太夫より  
本朝廿四孝 ほんちょうにじゅうしこう 狐火   幕末〜明治   四世岸澤古式部? 義太夫より
本朝廿四孝 ほんちょうにじゅうしこう 四段目   幕末〜明治   四世岸澤古式部? 義太夫より
恋鼓調懸罠 こいのはつねしらべのかけわな
女夫狐
  幕末〜明治   四世岸澤古式部? 義太夫より  
壇浦兜軍記琴責之段 だんのうらかぶとぐんきことぜめのだん 阿古屋   幕末〜明治   四世岸澤古式部? 義太夫より  
生写朝顔日記 しょううつしあさがおにっき 朝顔日記   幕末〜明治   四世岸澤古式部? 義太夫より  
近頃河原達引 ちかごろかわらのたてひき 堀川   幕末〜明治   二世佐々木市蔵 義太夫より  
明烏夢泡雪 あけがらすゆめのあわゆき 明烏   幕末〜明治     新内より  
夢泡雪浮名一節 ゆめのあわゆきうきなのひとふし 新明烏   幕末〜明治   三世岸澤仲助 明烏の改作  
加々見山旧錦絵 かがみやまこきょうのにしきえ 鏡山   幕末〜明治     義太夫より  
家桜廓掛額 いえざくらくるわのかけがく 助六 1870 明治3 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 守田座  
梅花王劇場番組 うめさくらかぶきのばんぐみ 角田川 1871 明治4 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 長唄と掛合  
道成寺真似三面 どうじょうじまねてみつめん 奴道成寺 1875 明治8 三世桜田治助 六世岸澤式佐 新富座  
戎詣恋釣針 えびすもうでこいのつりばり 釣女 1883 明治16 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 東京座  
岸漣*常磐松島 きしのさざなみときわのまつしま 松島 1884 明治17 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐  
初霞空住吉 はつがすみそらもすみよし かっぽれ 1886 明治19 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 新富座  
狐墳写沢水 きつねづかうつすさわみず 狐墳 1886 明治19 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐    
歌徳恵山吹 うたのとくめぐみのやまぶき 太田道灌 1887 明治20 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 新富座  
紅葉狩 もみじがり   1887 明治20 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 長唄竹本と掛合  
戻橋恋の角文字 もどりばしこいのつのもじ 戻橋 1890 明治23 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 歌舞伎座  
増補女鳴神 ぞうほおんななるかみ 女鳴神 1891 明治24 福地桜痴 六世岸澤式佐 歌舞伎座  
三保松冨士晨朝 みほのまつふじのあけぼの 三保の松 1892 明治25 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐  
奴凧廓春風 やっこだこくるわのはるかぜ 奴凧 1893 明治26 河竹黙阿弥 六世岸澤式佐 歌舞伎座  
釈迦八相檀特山 しゃかはっそうだんとくせん 檀特山 1897 明治30     宮戸座  
大森彦七 おおもりひこしち   1897 明治30 福地桜痴 岸澤仲助 明治座  
松廼羽衣 まつのはごろも 松の羽衣 1898 明治31 三世河竹新七 六世岸澤式佐 歌舞伎座
闇梅百物語 やみのうめひゃくものがたり 百物語 1900 明治33 三世河竹新七   歌舞伎座  
寿松の名所 ことぶきまつのなどころ 松の名所 1926 昭和1 岡鬼太郎 三世常磐津文字兵衛    

参考資料 (平凡社 日本音楽大事典)